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一秒に見えた世界
第17章 良二グッズは恐ろしい
途中でお口直しがある食事なんか私には初めての経験だった。優誠が
『美奈が食いたいものはなんでも食わせてやるから水族館のカニにだけはヨダレを出すな。』
と言って笑った。だから本当にその伊勢エビのコースは私には多すぎて最後まで食べきれなかった。
帰りはそのまま私を家まで送ってくれた。優誠が
『木曜日の夕方の飛行機には乗るから学校が終わったらそのまま空港にすぐ来いよ。』
と言った。その夜は私はとにかくご機嫌になった。
学校へ行くと空が口を尖らせて
『先週はあれだけ凹んでいたくせに今週はやたらと元気だね。美奈を心配して損した。』
と私に言って来る。私は慌てて
『今度の連休にシンガポールに行くからお土産は期待してて。』
と言って空に平謝りをする。里美は
『どうせ優誠さんに買わせるくせに。』
と言って笑った。こんな風ないつものキャーキャーが私には安心が出来た。毎日が適当でも気楽に楽しく過ごせるのが私は好きだった。
里美も空ももう内定が決まっていた。だから卒業をしたらこのキャーキャーが終わりだと里美が寂しそうに言った。私も寂しいから月に1回は集まってキャーキャーをやろうと適当に話しをした。
木曜日は学校が終わると朝に荷物だけは結城さんに預けていたから私は結城さんの運転で学校から直接空港へと向かった。
今回は優誠と良二さんの2人でのシンガポールへの出張だ。本当は仕事だけどそこに私が便乗する形になっている。
空港のVIPラウンジで優誠達が私を待っていた。こんなラウンジに入るのは私は初めての経験だ。マイレージをいっぱい貯めると入れるらしくて優誠が
『美奈に渡したカードでもマイレージが付くぞ。』
と言った。
ラウンジでは飲み物とか全部タダなんだと言って良二さんがガンガンとお酒を呑んだ。
良二さん曰く、飛行機の中で熟睡する為に呑んでいるらしい。だけど少し酔った良二さんは私を見て優誠に
『お前だけが女連れとかズルくないか?』
と言い出すとちょっと不機嫌な顔で優誠に絡むような感じだった。
『美奈が食いたいものはなんでも食わせてやるから水族館のカニにだけはヨダレを出すな。』
と言って笑った。だから本当にその伊勢エビのコースは私には多すぎて最後まで食べきれなかった。
帰りはそのまま私を家まで送ってくれた。優誠が
『木曜日の夕方の飛行機には乗るから学校が終わったらそのまま空港にすぐ来いよ。』
と言った。その夜は私はとにかくご機嫌になった。
学校へ行くと空が口を尖らせて
『先週はあれだけ凹んでいたくせに今週はやたらと元気だね。美奈を心配して損した。』
と私に言って来る。私は慌てて
『今度の連休にシンガポールに行くからお土産は期待してて。』
と言って空に平謝りをする。里美は
『どうせ優誠さんに買わせるくせに。』
と言って笑った。こんな風ないつものキャーキャーが私には安心が出来た。毎日が適当でも気楽に楽しく過ごせるのが私は好きだった。
里美も空ももう内定が決まっていた。だから卒業をしたらこのキャーキャーが終わりだと里美が寂しそうに言った。私も寂しいから月に1回は集まってキャーキャーをやろうと適当に話しをした。
木曜日は学校が終わると朝に荷物だけは結城さんに預けていたから私は結城さんの運転で学校から直接空港へと向かった。
今回は優誠と良二さんの2人でのシンガポールへの出張だ。本当は仕事だけどそこに私が便乗する形になっている。
空港のVIPラウンジで優誠達が私を待っていた。こんなラウンジに入るのは私は初めての経験だ。マイレージをいっぱい貯めると入れるらしくて優誠が
『美奈に渡したカードでもマイレージが付くぞ。』
と言った。
ラウンジでは飲み物とか全部タダなんだと言って良二さんがガンガンとお酒を呑んだ。
良二さん曰く、飛行機の中で熟睡する為に呑んでいるらしい。だけど少し酔った良二さんは私を見て優誠に
『お前だけが女連れとかズルくないか?』
と言い出すとちょっと不機嫌な顔で優誠に絡むような感じだった。