パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 ふざけるな

そしてついに土曜日になっていた。とりあえず朝からは面倒だからと昼から私は気合いを入れた。

絶対に別れてやる。こんなに寂しい気持ちになるくらいなら、これ以上私が傷つく前に別れてやる。

ファーストキスはもう済ませてしまったのだから仕方がないけれど私はまだちゃんと処女のままだ。

だから大丈夫。まだ今なら絶対に間に合うわよ。

そう何度も私は自分に言い聞かせる。だって言い聞かせないとなんとなく泣きそうになるからだ。

約束の夕方に優誠から連絡が来た。

『30分で着く。』

そう言われた私は黙って電話を切っていた。今日の私はわざとジーンズにＴシャツのノーメイクだ。

それは、これ以上は私が優誠には従わないんだという意思表示のつもりだ。

優誠が私にくれた金色のクレジットカードをバッグに詰めて私はマンションの前に出ていた。今日の優誠はベンツで１人でやって来た。

だけど私の姿を見るといきなり

『どういうつもりだ。』

とかなり怒っている優誠だった。とりあえずベンツの助手席に座った私は

『別れます。今の私は就活しなきゃいけないし。』

と優誠のクレジットカードを車のサイドブレーキの後ろにあるＢＯＸの上に置いてから出来るだけ冷静に優誠にそう言った。

優誠はそのクレジットカードを後ろの座席に乱暴に放り投げてから

『それは認めない。』

と言って車を発信させた。そして私はそのまま優誠の家に連れて行かれてしまった。

ずっと黙ったままで怒っている優誠は私の腕をずっと掴んでいた。そしていきなり寝室まで連れて行かれてベッドに私は叩き付けられた。

『ふざけるな。』

優誠が凄い怖い声で私に言って来た。私は今日は絶対に自分のペースで冷静に話しをするつもりだった。なのに強引な優誠の前ではそんな自分のペースなんかどこにも存在はせず私は完全に泣きそうになった。

『だって、優誠が怖いよ。そんなのいやだよ。だから絶対に別れるよ。』

私はもう滅茶苦茶な言い方だったけど私なりに必死だった。でも優誠は私に馬乗りになり私を押さえつけるようにしてキスをして来た。

私は絶対に抵抗するつもりだったけど、やっぱり頭が熱くなって来て全く抵抗が出来なくなった。