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先輩と部活
第7章 おうちで
「おじゃまします」
緊張しながら玄関へ入る
「あ、そういえば父さん今日帰るの遅いって言ってたな」
「そうなんですか。お母さんはいますか?」
せめて家族の誰かには挨拶をしておきたい
「うち、母さんいないんだ。小さい頃に病気で」
予想外の返答に少し戸惑う
まさか、いつも明るい優人さんにそんな事情があったなんて
「そうなんですか…すみません」
「れなちゃんが謝ることじゃないよ。」
頭にぽんぽんと触れる
「ね?」
私の顔を覗き込みながら微笑む彼が、愛おしい