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先輩と部活
第5章 ごめんなさい
「部活の前に、ちょっと、いい?」
いつまでも逃げてばっかりじゃ、ダメだよね…
そう思い、私は頷いた
類さんに連れられ来たのは、体育館だった
運動部も部活で利用しているが、今は人が少ない
「…」
あんなことがあったから、また襲われるんじゃないかと心配する
「急に、ごめん。この前のことなんだけど、」
先輩の目を見れない。黙って頷く。
「優人もれなちゃんこと好きなんだってね。気づかなかったなあ…」
…
黙って聞く。
「優人は、れなちゃんは俺のこと受け入れてくれたって言ってた。本当なの?」
少しの沈黙のあと、ゆっくりと頷く。
「…そう。」
こ、こわい…
くいっ
ずっと俯いていた私の顔を自分の方に向ける
「俺は?」
真っ直ぐに見つめられる
「…っ、ご、ごめんなさい…」