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先輩と部活
第6章 揺れる
少し授業が早く終わったのか、授業が終わる時間の30分前には連絡がきていた。
“入って右奥の駐車場に車止めてるから ”
ドクン…
そして、授業がおわる。
重い足を駐車場へ向ける。とても長く感じた。
優人さんの車が見えた。
あれだ…
私が来たことに気づいた素振りを見せると、ドアを開けてくれた。
窓ガラス越しに見える優人さんは、怒っているようにも、悲しんでいるようにも見えなかった。
助手席に座る。
「…」
「…」
気まずい時間が流れる。
「昨日は、どうしたの?」
落ち着いたトーンで先に沈黙を破ったのは優人さんだった。