この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先輩と部活
第6章 揺れる
ここまで来て、本当に言うべきなのか迷いが生まれた。
迷ってばかりの自分に嫌気が指す。
また迷ってる、そう自覚した時に口を開いた。
「…類さんと、」
「…類さんと?」
口をつむぐ。
同時に、涙がでた。
なんでだろう。
なんで泣いているのか自分でもわからなかった。
けど、涙が止まらなかった。
「私、最低な女です。好きでもない人と、…しました。2回も。なのに、嫌じゃなかった。汚い女です。」
「…じゃあ、なんで泣いてるの?」
「……ない」
「え?」
「優人さんに、嫌われたくない…っ」
また涙が溢れてくる
そうだ、そうなんだ
嫌われたくない、失いたくない