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天の川 〜センセ、来年も会えるじゃろか?
第2章 ホテル
凍えるほどに冷房されたその部屋。入り口の右手にユニットバスとその右手の奥に、丁寧にベッドメイクされたシングルベッドが二基の足元が並んでいるのが見え、左手の壁には鏡とベニヤ板が剥がれかけたクローゼットがある。
「エアコン、ちっと効きすぎとう」
「窓、少し開けようか」
佳純が窓のレバー式の鍵を外し拳一つ程度窓を開ける。ゴムが剥がれるような音がして室内の空気に暑い夏の空気が混じる。冷房で冷え切った空気が深い碧からオレンジ色に変わってゆく。
夏の風が梨花の肩まであるストレートの髪を揺らす。色々な音に混じって、繁華街の何かを揚げたようなの油のコッテリとした匂いも同時に入って来る。
「わーい……」
梨花がベッドにダイブした。
直ぐに佳純が飛び込む。と、固いシングルベッドのクッションが軋んで揺れる。
「ああ、修学旅行みてーじゃ。チョー気持ちえーけえ、センセもなあ」
梨花が両手で頬づえをつきながら、泳ぐ様にバタ足でベッドのクッションを蹴った。
「うん……」
ビジネススーツが音も立てず床に落ちた。フワッとベッドが揺れる。佳純も両手で頬づえをついて、長い足をバタつかせた。
「な、ホントじゃろ?」
「うん、気持ちいいね」
佳純の長い足がバタバタとベッドを蹴った。
「エアコン、ちっと効きすぎとう」
「窓、少し開けようか」
佳純が窓のレバー式の鍵を外し拳一つ程度窓を開ける。ゴムが剥がれるような音がして室内の空気に暑い夏の空気が混じる。冷房で冷え切った空気が深い碧からオレンジ色に変わってゆく。
夏の風が梨花の肩まであるストレートの髪を揺らす。色々な音に混じって、繁華街の何かを揚げたようなの油のコッテリとした匂いも同時に入って来る。
「わーい……」
梨花がベッドにダイブした。
直ぐに佳純が飛び込む。と、固いシングルベッドのクッションが軋んで揺れる。
「ああ、修学旅行みてーじゃ。チョー気持ちえーけえ、センセもなあ」
梨花が両手で頬づえをつきながら、泳ぐ様にバタ足でベッドのクッションを蹴った。
「うん……」
ビジネススーツが音も立てず床に落ちた。フワッとベッドが揺れる。佳純も両手で頬づえをついて、長い足をバタつかせた。
「な、ホントじゃろ?」
「うん、気持ちいいね」
佳純の長い足がバタバタとベッドを蹴った。