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小説よりスゴいこと
第2章 会社で……

どうせもう誰もいないだろうが、おしゃれな6階の雰囲気でも味わうかーーそんなことを思いながら、6階の扉に手をかけると、ふと中から人の声が聞こえてきた。
薄暗いようだが、まだ誰か残っているのだろうか。
知らない人だったらなんとなく気まずい、知っている人だったらいいが……

でも、まあいいかと扉を推すと、きい、と小さく音がした。

やはり、人の声がしている。
フロアは薄暗いが、どこから聞こえるのだろう。

それは、普通に話している声ではなく、ひそめられた小さな声だった。
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