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小説よりスゴいこと
第2章 会社で……
2番目も、誰もいない。
声は、だんだんと大きくなってくる。
「……っ、ぁ、ぁ」
その声がはっきりと聞こえた時、身体中の血が一瞬、沸き立つように感じられた。
それは、女性の喘ぎ声だった。
声というよりは、ほとんど吐息に近いそれを、生で聞くのは初めてだった。
おそらくパーテーションの2ブース先、普段は社員が真面目に働いているそこで、誰かが、セックスをしている。
普通だったら、気づかない振りをしてその場から離れるだろうか。
もしかしたら知っているかもしれない人の性行為なんて、見たくもないと思うのが一般的かもしれない。
しかし、愛はまた一歩、音を立てずに声の元へと近づいた。
声は、だんだんと大きくなってくる。
「……っ、ぁ、ぁ」
その声がはっきりと聞こえた時、身体中の血が一瞬、沸き立つように感じられた。
それは、女性の喘ぎ声だった。
声というよりは、ほとんど吐息に近いそれを、生で聞くのは初めてだった。
おそらくパーテーションの2ブース先、普段は社員が真面目に働いているそこで、誰かが、セックスをしている。
普通だったら、気づかない振りをしてその場から離れるだろうか。
もしかしたら知っているかもしれない人の性行為なんて、見たくもないと思うのが一般的かもしれない。
しかし、愛はまた一歩、音を立てずに声の元へと近づいた。