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小説よりスゴいこと
第3章 映画館で……
脳裏に、唯と和希の淫らな姿が浮かんでくる。
息を乱した二人が、本能のままに腰を動かし、快感を追いかけているーー
「っ、んっ!」
突然の出来事に、愛は一瞬何が起きたかわからずに反射的に小さく声が漏らした。
自分の声にびくりと身体が震える。
幸いにも周りに人はおらず、その上観客はみんな映画に夢中で、愛の声には気付かない。
「声、出しちゃだめだよ」
耳元で、和希が囁いた。
息が耳にあたり、ぞわりと肌が粟立つ。
和希の指が、愛の鎖骨に触れていた。