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小説よりスゴいこと
第2章 会社で……
「あ、坂上ちゃんおはよー」
と、突然、背後から声がかかる。
ハスキーな女性の声。
少し低くて、凛としたその声の主はすぐにわかった。
「唯先輩、おはようございます!」
思わず立ち上がると、唯先輩と呼ばれた女性はくすりと笑った。
「朝から元気いいね」
「え、えへ、そうですかね」
緊張して、よくわからない返事をしてしまう。
顔が熱い。胸元の髪の毛を指でいじりながら何か話そうと必死に頭を働かせていると、
「唯ー、と、坂上ちゃん」
少し離れたところから近づいてくる男性が、二人に声をかけた。