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小説よりスゴいこと
第2章 会社で……
「あっ、和希先輩、おはようございますっ」
「おはよ、話してるところごめんね」
「本当だよー、せっかく坂上ちゃんとおしゃべりしてたのに」
「お前には言ってない」
「うわ、ひどー」
軽口を叩く二人は、楽しそうに笑う。
目の前の二人に、愛は体温が上がっていくのを感じていた。
二人とも、愛が憧れている存在だ。
フロアも部署も違うけれど、同期の中でも知らない人はいない。
3つ上の、唯先輩と和希先輩。
二人とも華やかで、いるだけで人の目を惹き付ける。
仕事だってどんどん重要な案件を任されているし、平凡な愛とは何もかもが違っていた。