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小説よりスゴいこと
第4章 SMプレイ……
「椅子……?」

その椅子は、特殊な形をしていた。
所謂M字開脚チェアと言われるそれは、まさに名の通り足を開いて座らせることができる物だ。
腰と太ももの部分には黒いベルトがついていて、頭の横には手首が拘束できる作りになっている。
座る部分は太ももがおかれる場所の真ん中は丸く空いていて、椅子に座っても性器が直接触れられるようだ。

「おいで、愛ちゃん」

惚けた思考では、それが何なのか、愛にはよくわからなかった。
ただ、和希が愛を呼ぶ声はひどく優しく、それだけで愛には十分だった。
ベッドを四つん這いで這うようにして動き、ベッドから降りる。
椅子に座ると、きし、と小さくきしんだ。
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