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この香りで……。
第9章 呼んでる。
デスクが並んだスタッフルームにある一番奥の部屋が部長室だ。その手前が営業第一課長と営業第二課長と並んでおり、その手前には二列づつの奈々葉たちスタッフのデスクが並んでいる。
奈々葉は第二課に所属しているが、課長の席よりも奥は未踏の地だった。
奈々葉は咳払いをし、漆塗りの重厚な扉を叩いた。スタッフたちの視線を感じながら……。
扉の向こうの声に耳を傾ける。
「あっ、失礼します……」
高校生の頃に受けた面接の訓練を思い出す。
カーペットのある部屋の奥に漆塗りのデスクが据えてあり、右手の書棚にはズラリと本が並んでいる。
「おお、宮崎っ……」
里井が革張りの椅子から立ち上がる。
奈々葉は第二課に所属しているが、課長の席よりも奥は未踏の地だった。
奈々葉は咳払いをし、漆塗りの重厚な扉を叩いた。スタッフたちの視線を感じながら……。
扉の向こうの声に耳を傾ける。
「あっ、失礼します……」
高校生の頃に受けた面接の訓練を思い出す。
カーペットのある部屋の奥に漆塗りのデスクが据えてあり、右手の書棚にはズラリと本が並んでいる。
「おお、宮崎っ……」
里井が革張りの椅子から立ち上がる。