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永遠に見えた世界
第1章 クソ親父
なのに終わると

『優誠良かった。』

と言って佳代子が俺に抱きついて来る。

うざいな…。

俺は堅気だが育ちは極道だ。

『また連絡する。』

と言って佳代子はホテルに残して俺は帰る。自分の部屋には絶対に女は入れない主義だ。捨てた後まで部屋に押しかけられてギャーギャーとやられたら俺の身がもたない。

ちくしょー、俺が本気で欲しいと思う女って存在しないのかよ。

その時の俺はそんな毎日だ。

女癖の悪い良二が性病になった。

馬鹿だな。金で買う女はそうなるに決まっている。

仕方がなく俺は良二を病院に連れて行ってから次の現場に連れて行く。

ショピングモールの天井になっているアーケードをまるごと張替えるという仕事だ。先方との打ち合わせに俺達はショピングモールのカフェに入った。

俺らが座った席の通路を挟んだ隣の席には若い女の子が3人居た。なんか知らんがやたらとキャーキャーと言っている。

仕事の邪魔だなと俺はその子達を見てみた。その子達はあの入学式の時の3人組だと俺にはすぐにわかってしまった。何故なら美奈が居たからだ。

あれから半年、今の季節はもう秋だった。美奈が

『見て見て、猫さん可愛い。』

とラテアートを綺麗な顔の子に見せた。鈴が鳴るような声。俺は今は仕事中だというのに馬鹿な事を考える。

あの声で喘がれたら、こっちがいかれちまう。

俺はそんな馬鹿な考えは切り捨てて仕事に集中しようと思った。なのに美奈がグビッとラテを飲んだ瞬間

『みぎゃー。可愛い猫さんが化け猫になった!!』

とか叫びやがる。

乱暴に飲んだんだから崩れて当たり前だろ?

と俺が思うと、美奈は普通に

『まぁ、いいか。』

と言ってグビグビとラテを飲み干した。俺はただそんな美奈に再び呆気に取られた。良二が俺をつついて来て

『社長?』

と言うから俺は慌てて仕事に集中しようとしたのだが美奈の声が勝手に俺の耳に入って来る。

『学祭なんか、適当にお茶でも配ればいいんじゃないの?』

美奈がそう言うと友達からは

『もう、美奈はちょっと黙ってて。』

と美奈が言われている。そして美奈は友達との話しに興味を失ったようにぼんやりとし始めた。
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