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永遠に見えた世界
第10章 絆
結局、俺が現場を出たのはもう昼の1時。良二がコンビニでサンドイッチを買って来たから佐伯と3人で車の中でそれを食った。良二が

『優誠の新しい彼女が今日から会社に来てんだろ?紹介くらいはしろよ。』

と俺に言って来た。佐伯は笑いながら

『まだそれは無理みたいだよ。優誠は今回は初恋だからな。』

とか言いやがる。俺は

『女の話しよりも仕事をしろ。』

と言うしかなかった。やっと会社に戻れたのは2時過ぎだった。しかも俺に回されて来た書類にミスがあるから社長室で俺の前に美奈がコーヒーを置いた瞬間に俺は社長室を飛び出す羽目になった。

次に俺が社長室に戻ると美奈は俺を睨んでいる。そうやって睨まれても俺には仕事がある。さっきのミス書類の関連書類に同じミスがないかを調べるのが今の俺の急ぎの仕事だ。

一通り書類を全て調べて問題がないのを確認してから俺はまた社長室から出て行く。次に俺が社長室に戻ると美奈はもう退社をしていた。

こんな風にまともに話す事すら余裕がないのにどうやって俺は美奈とやっていけばいいんだよ。

俺はそうボヤきたくなった。

水原の事だって本当は美奈とちゃんと話しをしてやりたい。佐伯や良二にも普通に紹介をして俺の女だとハッキリさせておきたい。

だがそれ以前に俺自身の話しすら美奈と話す事は出来ない状況だ。そうやって俺は仕事に追われるだけの毎日だ。

かろうじて金曜日の昼休みにやっと一緒に飯が食えた美奈に

『明日は昼に迎えに行く。』

とたったそれだけが俺は言えた。だけど美奈はその一言だけなのに随分と嬉しそうにした。

そういう時の美奈の僅かな笑顔が今の俺にはとにかく可愛いかった。

ちくしょー、ここが会社じゃなかったら今すぐに美奈を抱きてぇな。

そんな馬鹿な気持ちをひたすら押さえて俺は仕事を済ませた。夕方には良二が呑みに連れて行けと俺に騒ぎ出した。

仕方がないから俺は良二を連れて佐伯と3人で新地のママの店に行った。
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