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秘密のピアノレッスン
第5章 不安

「あ、あぁっ、すみません。ごめんなさい、私……わ、わたし……っ」
すぐに指を抜いて足を閉じ、露わになっていた部分をスカートで隠すが、もう取り返しがつかない。
先生は、ぽかんとしながら、黙って立っている。
「母には、母には言わないでくださいっ……ごめんなさいぃ……」
恐怖で、恥ずかしさで、震えながら顔を覆って泣く私の前に、先生が跪いた。
「滝沢さん。落ち着いて。大丈夫だから。僕は何も言わないし、見てないよ」
「うっ、うっ……ごめんなさい……先生……こんなことしてごめんなさい……いやらしいことして、ごめんなさい……」
「大丈夫。だから、泣かないで。ね」
先生は、優しく、それは優しく慰めてくれたけれど、もうピアノを辞めるしかない。
レッスン前にオナニーしてる生徒なんて、気味が悪いはずだ。
「ママには……ママには言わないで……」
「お母さんにも、誰にも言わない。もう、忘れなさい」
先生は、そばにあったオフホワイトのブランケットを膝にかけてくれて、落ち着くまで待っていてくれた。
私に触れないようにして。
すぐに指を抜いて足を閉じ、露わになっていた部分をスカートで隠すが、もう取り返しがつかない。
先生は、ぽかんとしながら、黙って立っている。
「母には、母には言わないでくださいっ……ごめんなさいぃ……」
恐怖で、恥ずかしさで、震えながら顔を覆って泣く私の前に、先生が跪いた。
「滝沢さん。落ち着いて。大丈夫だから。僕は何も言わないし、見てないよ」
「うっ、うっ……ごめんなさい……先生……こんなことしてごめんなさい……いやらしいことして、ごめんなさい……」
「大丈夫。だから、泣かないで。ね」
先生は、優しく、それは優しく慰めてくれたけれど、もうピアノを辞めるしかない。
レッスン前にオナニーしてる生徒なんて、気味が悪いはずだ。
「ママには……ママには言わないで……」
「お母さんにも、誰にも言わない。もう、忘れなさい」
先生は、そばにあったオフホワイトのブランケットを膝にかけてくれて、落ち着くまで待っていてくれた。
私に触れないようにして。

