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エレベーターガール
第5章 冷蔵庫
「先輩、ちょろいっすね。」
「お前が言うなよ。」
男が首に巻いていたタオルを外して、それで後輩をピシッと叩く。
ボーッと見ている間に手際よく梱包が外され、大型の冷蔵庫が設置される。
私はハッとして準備を始め、男たちに声を掛けた。
「あの、冷蔵庫を止めたせいで余り冷えてはいませんが、暑かったでしょう?
麦茶をどうぞ。」
馬鹿げた妄想を振り払って用意していた麦茶をテーブルに出す。
「奥さん、お気遣いなく。それにもうひと仕事ありますから…」
「そうですよ。チェックです。動作確認です。
大丈夫そうですが奥さんも確認してくださいよ。」
珍しく後輩の細マッチョ君も私に話しかけてきた。