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エレベーターガール
第5章 冷蔵庫

またもや二人がこのあとの打ち合わせをしているなどと思いもせず、私は二人の腕の筋肉を眺め、首に巻かれたタオルに汗が吸い取られていくのを見て欲情していた。


タオルを掴んで額の汗を拭ってあげたい。
そしてあの太い首に腕を回してぶら下がり、
腰を掴まれ下から打ち上げられたら…


慎重にジリジリと一段一段登り、曲がり角の上下に目を配りながら上がる男たちを見ながら、私ははしたない妄想を繰り広げていた。

「奥さん、後は設置するだけだから、腰掛けて見ててくださって大丈夫ですよ。」


男の声にハッとして、自分が妄想に捕らわれているのに気付き、慌ててソファーに腰掛けた。


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