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キズナツナグモノガタリ ~誠の男と性の少女~
第7章 最終決戦! 土方歳三!!
「おい、女」
「え…あたし?」
突然声をかけられて、文字通り花楓が飛び上がる。土方は相変わらず左に傾いた正眼の構え。
「どうやらこうして睨み合っていても、お互いにきっかけを見出せんようだ。かと言って根競べを続けるほどの体力は俺にも小次郎にも、もうない。何よりそんな決着を望まない。
ならば、お前にきっかけを作ってもらう」
「あ、あたしが?」
「ああ」
背中に戸惑う気配を感じて、俺も肩越しに声を送る。
「花楓、頼む」
「小次郎…」
「俺達の勝負を見届けてくれ」
「…分かった」
快感に震える足を励まし、しっかりとした足取りで花楓が歩を進める。俺と土方のちょうど中間。二人を見比べてすっと一歩下がる。
「沙川古流師範代、沙川花楓がこの勝負を見届けます」
「ありがたい」
力強い笑みで土方が応じる。
「それでは両者…」
綺麗な円を描き小太刀を持ち上げる。剣先が天を突き、強く月光を反射する。
「はじめっ!」
小太刀が鋭く振り下ろされた。
「え…あたし?」
突然声をかけられて、文字通り花楓が飛び上がる。土方は相変わらず左に傾いた正眼の構え。
「どうやらこうして睨み合っていても、お互いにきっかけを見出せんようだ。かと言って根競べを続けるほどの体力は俺にも小次郎にも、もうない。何よりそんな決着を望まない。
ならば、お前にきっかけを作ってもらう」
「あ、あたしが?」
「ああ」
背中に戸惑う気配を感じて、俺も肩越しに声を送る。
「花楓、頼む」
「小次郎…」
「俺達の勝負を見届けてくれ」
「…分かった」
快感に震える足を励まし、しっかりとした足取りで花楓が歩を進める。俺と土方のちょうど中間。二人を見比べてすっと一歩下がる。
「沙川古流師範代、沙川花楓がこの勝負を見届けます」
「ありがたい」
力強い笑みで土方が応じる。
「それでは両者…」
綺麗な円を描き小太刀を持ち上げる。剣先が天を突き、強く月光を反射する。
「はじめっ!」
小太刀が鋭く振り下ろされた。