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記憶の彼方に眠る恋
第7章 失われた記憶

その後、拓麻の実家へと戻った二人。
拓麻の記憶が戻ったことで、両親が大喜びしたことは言うまでもない。
そして、拓麻が「紗友莉のお陰」と何度も繰り返したことから、両親は紗友莉の事を許すばかりか、「今まで辛く当たってしまって申し訳なかった」と平身低頭謝罪してくれた。
拓麻の両親とめでたく和解できたわけだが、紗友莉の心は晴れない。
言うまでもなく、拓麻が「紗友莉らと共に、記憶を取り戻そうとした日々」の記憶を、取り戻した記憶と引き換えに失ってしまったからだった。
翌週の月曜日、自分のアパートへと戻った紗友莉のもとへ、最悪の知らせが届いた。
拓麻が、望未と再び婚約したのだ。
絶望感に打ちひしがれる紗友莉は、一人きり、ベッドに突っ伏して泣いた。
拓麻の記憶が戻ったことで、両親が大喜びしたことは言うまでもない。
そして、拓麻が「紗友莉のお陰」と何度も繰り返したことから、両親は紗友莉の事を許すばかりか、「今まで辛く当たってしまって申し訳なかった」と平身低頭謝罪してくれた。
拓麻の両親とめでたく和解できたわけだが、紗友莉の心は晴れない。
言うまでもなく、拓麻が「紗友莉らと共に、記憶を取り戻そうとした日々」の記憶を、取り戻した記憶と引き換えに失ってしまったからだった。
翌週の月曜日、自分のアパートへと戻った紗友莉のもとへ、最悪の知らせが届いた。
拓麻が、望未と再び婚約したのだ。
絶望感に打ちひしがれる紗友莉は、一人きり、ベッドに突っ伏して泣いた。

