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第4章 再会

　ますますおどける拓麻を見て、紗友莉は心の中で「こんなにまで自分を明るく見せてるなんて、きっと内心すごくキツいんだと思う。今までも、たまにひょうきんな一面を見せてくれたこともあるけど、これほどじゃなかったから。私に出来ることなら、何でも手伝ってあげたい」と思っていた。
「うん、もちろん。微力ながら、協力するね」
「ありがとう！」
　そう元気良く言った拓麻だったが、次の瞬間、「うう」と軽く呻くと頭を押さえた。
　慌てて椅子から立ち上がると、拓麻のもとへ駆け寄る紗友莉。
「大丈夫？！」
「ああ、ごめん。ちょっと疲れたみたいだ」
「無理しちゃダメだよ。私、ちょっと明日は用事があるから、今日中にアパートへ引き返さないといけないけど、次の週末にはまた帰ってくるから、もしよかったら何かお手伝いさせてね」
「そっか、けっこう遠くからわざわざ来てくれたんだよな。本当にごめん、そしてありがとう」
「そんなの気にしなくていいって。心配で心配でたまらなくて……」
　すると、紗友莉が自分に接近していることをこれ幸いと、拓麻は素早く再びキスをした。