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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 焼け付くような痛みを下腹部に覚え、鋭く短い叫びをあげたあと涙ぐむ紗友莉。
 シンボルをしっかりと、紗友莉の中へ収めた拓麻が心配そうに言った。
「紗友莉、痛いんだな。少しじっとしていてやるからな」
 拓麻の気遣いが嬉しい紗友莉だったが、あまりの激痛に声がほとんど出せない。
 何度も「大丈夫だ。何も言わなくていい」と言ってくれる拓麻の言葉に、紗友莉の胸はキュッと甘く苦しくなった。
 そして、痛みは僅かずつではあるが、治まってきているように感じられたので、紗友莉は心の中で「拓麻と一つになってるのが嬉しいから、痛みも我慢できる」と呟く。
 性器をしっかり組み合わせたまま、二人はしばしじっと動かずにいた。


 やがて、痛みがかなり引いてきたことを感じ、紗友莉が言う。
「もうあまり……痛くない……かも」
「じゃあ、少しずつ動くぞ。痛かったり異変を感じたりしたら、すぐに言ってくれよ。いいな?」
「うん、ありがとう……」
 拓麻はおもむろに腰を動かし始める。
 焼け石のように固くて熱いシンボルに、敏感な花筒をゆっくりではあるがかき回されて、快感の波が紗友莉の総身へと広がっていった。
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