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記憶の彼方に眠る恋
第6章 両親の決断、紗友莉たちの苦悩
 たっぷりキスしてから、拓麻が顔をゆっくり離し、紗友莉の目をまっすぐ見て言った。
「じゃあ、入れるぞ」
 いよいよそのときが来るのだ。
 いざこうなってみると、初めての不安をひしひしと感じ、紗友莉は懇願するように言った。
「初めてだから……ゆっくり優しくお願い」
「紗友莉、初めてなのか!」
 拓麻は目を見開いてそう言うと、すぐに微笑んだ。
「ゆっくり、優しくするから安心しろ」
 そう言って、紗友莉の頭を優しく撫でる拓麻。
 紗友莉は胸がはちきれんばかりのときめきを感じた。
 不安はかなりおさまってきており、もはや紗友莉の覚悟はしっかり固まっている。
 それを拓麻も感じ取ったのか、「では行くぞ」と言うと、シンボル先端を紗友莉の花裂へと押し当てた。
 とうとう二人の性器が触れ合った瞬間だ。
 紗友莉の肉体は、一刻も早く繋がりたい衝動に駆られており、花裂から花蜜をしとどに吹きこぼしている。
 しかし、拓麻はすぐには挿入せず、シンボル先端で何度も何度も花裂をなぞっていった。
 仰向けの状態のまま膝を立て、迎え入れる体勢をとりながら、紗友莉はもどかしげに腰をモジモジさせてしまう。
「あっ。あぁ……拓麻、お願い……早く来て」
 拓麻はこの言葉を聞くと、安心させるような笑みを浮かべて紗友莉の顔を見る。
 そして、腰をゆっくり前進させ、シンボルを花筒の中へと押し込んでいった。
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