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私の結婚式前夜
第3章 ラブホ
お兄ちゃんの身体が跳ねていた。ああ、っと声を震わせて……。
ドロドロと熱いものが手の甲にまだ溢れけている。
「…………ああ、ビックリしたあ。でも、いっぱい出たね?」と私は明るくお兄ちゃんに言った。
「ゴメン……」
お兄ちゃんが項垂れていた。
「お兄ちゃん、なんで、謝るの?」
「いや……なんとなく……」と弱々しくポツリと言ったあと、「夏芽に触られるだけで……って……ねえ?」と呟く。
「私は嬉しいよ? お兄ちゃんが気持ちよかったら……ね。それに……」
本当に嬉しい。感じてくれたのなら。お兄ちゃんが……。
「えっ……?」
柔らかくなってたお兄ちゃんが私の手のひらの中で成長した。
「ほら、もう……ね。ほら……」と言いながらシャワーで泡を流した。
「お兄ちゃん……?」
「えっ……?」と、明るく言うお兄ちゃんの声も復活していた。カワイくて胸がキュンとなる。
「キス……しよ?」
私がお兄ちゃんを誘ってしまった。