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大好きだから...
第10章 復帰…でも…
「朱里おはよう。」
「おはよ。」
「体調大丈夫か?しんどいなら休めよ。」
「大丈夫。それにそんなに長い期間
休んでられないから。」
「なんかあったらすぐ言えよ。」
「会社ではそんな事言えないから!!」
「あ、その事だけど...」
正人は申し訳なさそうな顔をしている。
ん?何かあったの?って首を捻っていると
「喋っちゃった。俺たちの関係。」
「はぁああぁぁぁぁ!!」
喋っちゃったって何よ。
付き合ってること知ってんの?
もう最悪だわ。
長々と休んでしまった上に
女子社員の嫌がらせが始まるのね。
今の私に耐えられるかしら...
「何で喋るのよ...」
独り言のつもりだった。
そして正人を責めるようなつもりもなかったのに…
「悪い。あの警察からの電話の時
朱里飛び出て帰ったろ?
状況説明するのに結婚を前提にして
付き合ってること言っちゃった。
状況説明しなきゃなんないし
営業部のやつしかしらないと思う。」
言っちゃったって可愛く行っても無駄。
ああぁぁぁあー私はこれから
地獄の様な生活をするのか...
けれど私の想いは変わらない。
正人がいないと生きていけないから。