この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大好きだから...
第10章 復帰…でも…
「今日から堂々と一緒に出勤出来るな」
と呑気なことを言うこの男。
本当に信じられない。
何でこの何年もの間黙ってきたと思ってんのよ…
はぁ...
どうしよう。
トイレに入ってたら上から大量の水が降ってきたり
屋上にいれば鍵をかけられて放りだされたり
社内メールとかで悪口が広まったり...
あ"ーーーーー
考えてるだけで疲れた。
「別々でお願いします結城課長…」
わざとらしく家でもそう言ってやった!
すると正人は家でもその呼び方キツいな。
ま、それもひとつのプレイか?はははって
爆笑してるよ…
そして正人は私の鞄やお弁当を持って
「行くぞ」とだけ言い
ビジネスシューズを履いて家を出ようとする。
え?待って...と思いながら
鞄を持って行かれたら
本当に付き合ってることバレちゃう。
何がなんでも奪い取らないと。
「結城課長、鞄とか返してください」
そんな私の願いは一言で崩壊する
「付き合ってること営業部はみんな知ってる。
社内中に広がってるかもな。
だから堂々と出来る。
それにお前まだ本調子じゃねぇだろ。
素直に甘えて付いてこい。」
《素直に甘えて付いてこい》
そんな事言われたら調子に乗っちゃうじゃない。