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大好きだから...
第10章 復帰…でも…



笑いながら正人は私の頭を撫でてくれる。


「課長からも聞いた。
けどお前昼飯におにぎりとたまご焼きしか
食ってねぇのに社食の近くのトイレで
戻しちゃったんだろ?
そこに同期の水本が居たらしい。
すぐLINEで入ってきた。」


えーーーーーー
同期の水本さんって受付じゃん。
そんのとこまでバレてんの?
営業部だけじゃなかったんだ...
ちょっと落ち込んでると


「お前受付の奴が知ってるだけで
落ち込んでっけど正直に言えば
専務も常務も社長もみんなにバレてる。」



絶句...
声にならない声で叫んだ。
本気なの?
ありえない。
この人どこまで言いふらしたのよ。


「正人馬鹿なの?
何でそんな人にまで言っちゃったの?」

「俺じゃない。
お前のお母さんの葬儀の後
取締役連中が営業部にやってきて
そん時に小池がバラしたんだよ。
社長なんか『結婚はいつだー?』って
笑いながら帰ってった…」

「さすがパワフル社長…」


想像できるよ。
だってあの合同会議の時もいきなり乱入してきて
焼肉予約してあるって笑いながら
帰っちゃったひとだもんね...


周りの人に恵まれてるよね私って。
だから頑張らなきゃ...




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