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大好きだから...
第14章 新入社員からの…

朱里から家で話があると言われた。
俺はこの時こんなに悩む朱里を
見たことがなかったんだ。
助けてやりたい。力になりたいと思うが
朱里の中での俺は
どのように見えていたんだ...
2課の課長も部長も部署のみんなも
みんな朱里がそんなことしていないと
分かってくれている。
だけど朱里の悪口は社内の中で
少し増えてきた。
「正人、あのね…私
営業部から異動願出そうと思う…」
は?なんで?
お前営業好きで今までやってきたんじゃん。
必死で残業したり接待するのに
ゴルフ練習したりやってきたこと
たくさんあんのに?
「理由によるだろ。
今までやってきたこと無駄にするの?」
俺も急に聞いた話だから
ちょっとイラッとしてしまった。
すると目を真っ赤にして今にも零れそうなくらい
目に涙をためた朱里が大きな声で言った。
「正人には分かんないよ!
あの子のせいで営業が嫌いになってる。
今会社で済んでるけど
これ取引先に広まったら会社潰れるよ。
そうなってほしくないの。
もうめんどくさい...」
めっちゃ悩んだんだろう。
また精神的にきて拒食症になる前に
どうにかしなきゃな。

