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大好きだから...
第14章 新入社員からの…
朱里は休職願と異動願を
リビングのセンターテーブルに並べた。
「一層の事、退職願にしようかと思った…
けど書けなかった。
今の会社好きなの。
本当は営業続けたい…
けど会社に迷惑かけられない。
この先もっと迷惑かける所が増えるんだよ。
正人にも…
その事で正人が悪く言われたりするなら
それはそれでもっと耐えられない。
正人私と一緒じゃない方がいい。
あの人と一緒なら会社も助かるんじゃない?
営業部エースと常務のお嬢様。
私よりずっといいんだよ...
正人私と別れ」
「朱里!!!!!!」
怒鳴っちゃった。
その続きは聞きたくなかったから。
「お前それより先の言葉口にするな。
は?そんな事で別れるくらいなの?
この3年そんな想いで一緒にいたのか?」
大好きだからだよ。と朱里が言う。
俺も大好きだ。
「なぁ、朱里。
今のこの状況どうにかしたいと思ってる。
あと1週間時間くれない?」
話があると言われて仕込んだ
ボイスレコーダー役に立つかな。
「あと1週間で解決してみせるから」
朱里とそう約束してその日の話は終わった。
次の日俺は中村との決着をつけるため
ある人達に話をしに社内をまわった。