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大好きだから...
第15章 守るために
翌日から俺は人事部長やら営業部長
取締役の予定を聞き出し
3日後の役員会議で時間をもらえた。
あの悪質な嫌がらせメールは
取締役達にはメールされていない。
あのメールの内容を全てプリントアウトして
役員会議で配った。
社長、副社長、専務、常務は
見たことないものだ。
人事部長もみたことなかったらしい。
社長からこれは何だい?と聞かれた。
「見てもらえば分かる通り
ある方が発信した嫌がらせメールです。
差出人はつい最近営業部にきた中村美咲さん。
書かれている人は営業2課の係長で
皆さん知っている私の婚約者の須藤朱里です。」
常務の顔が怒っている。
そりゃそうだよな。自分の娘が
役員会議で取り上げられて
さらし者にされているんだから。
『結城くん。』
「社長待ってください。
これも聞いてください。」
そう言って朱里があの晩話してくれた
ボイスレコーダーを流した。
役員の中でもザワザワしている。
まさか常務のお嬢様がこんなことしているとは
思っていないだろう。
すると常務がスマホで誰かに電話をし
今すぐ会議室に来るようにと呼び出した。