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大好きだから...
第15章 守るために



朱里とマンションに帰ってきた。
するとご飯を作りながらやたらと
今日の話を聞きたがる。


いつもなら作ってる間に
風呂入れとか言われるのに
今日は聞きたいことがあるのか
ずっと話してる。
質問しては答えて、答えるけど
炒め物の音で聞こえにくいらしく
え?って火を弱めたり消すから
全然進んでない…


「朱里ちゃん?腹減ったんだけど
これ話しながら続けてたらまだまだかかるよな。
餓死させるのか?
ただでさえ昼食いそこねたんだよ」

少し困らせるために大袈裟に言ったら
焦った朱里が
嘘!!ごめん!!急ぐねと慌ててた。
風呂入ってくると伝え少し長めに
入ってたらご飯出来たよと
スピーカーからあいつの声がした。



飯食いながら話してやって
辞めちゃったんだ。と残念そうだった。

「彼女あんなだけど仕事はちゃんとしてたみたいよ」


何でも知ってんだ?
不思議に思ったがもうどうでもいい。


それより今日の安藤直樹の方が
気にかかるんだよな。
俺が朱里と付き合う前に直樹は
朱里とよく遊んでたらしい。
帰りに飯行ったり休みの日に
打ちっぱなしに行ったりだけど…


久しぶりに会ってみて
違和感を感じる部分もあったな。

何もなければいいが...



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