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大好きだから...
第7章 終わらせてやる
会議室がザワザワしている時に
入口がノックされ扉が開いた。
『失礼するよ』
そう言って入ってきたのは社長だった。
部長はまだ会議中です。と言いながら
社長に向き合った途端に
どうされたんですか?と焦り出した。
終わったと思った。
社長自らここに来るのらないから。
『結城くん。大変だったね
でも君の判断は正しかったよ。』
「え?」
『今朝金田から連絡があってね。
あ、金田というのは金田医療機器の社長で
私の知り合いだ。
少し変なことをしていたようだが
うちとの違約金を払う金を用意してほしいと
言ってきたらしい。
あいつも金を渡したりしてたみたいだし
それと交換に安価での取引
そして息子との婚約を条件にしていたり…
あいつも情けないことをしたもんだよ。
あの病院もこれから少し大変だろうけど
これでよかったんだよ。
うちと関わりがないのが一番ありがたい。
だから契約切ってよかったんだよ。』
ニッコリ笑った社長の顔は
怒りに満ち溢れたとかではなく
ホントにホッとしたような表情だった。