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大好きだから...
第8章 母の死?!
まだ19時だ。
お父さんとお兄ちゃんいつこっちに着くのかな。
一応お父さんの電話にかけてみた。
呼出音がなっている。
ってことは飛行機の中じゃないのかな?
『朱里か?』
出た!繋がった。
優しいお父さんの声だ。
久しぶりに聞いて涙が出てきた。
「お父さん...うっ…わーーーーー」
『朱里。どうした?何があった?
今ちょうど空港に着いたからこれから帰るよ。』
「お父さん赤十字病院...」
『病院?体調悪いのか?』
「お父さんっ...お母さんが...」
『落ち着いて話してくれるか?』
ダメだ。上手く話せない…
息もしにくい。
するとスっと手からスマホを抜かれた。
正人が後から抱きしめてくれた。
優しくそっと包むように...
「朱里。大丈夫。
俺が代わりに話していい?」
私は頷くのが精一杯だった。
すると落ち着いてる正人が
お父さんに説明してくれていた。
私何やってんの...
30にもなって情けない...
あっ!!!!!
お母さんのとこら行かなきゃ...
鞄と鍵を持って家を出ようとしたら
正人に止められた。
「朱里待ってろ。1人で行くな。」
私は玄関に座り込んでしまった。
そして正人の言った通り
待っていてしばらく経った。