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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)
「相変わらず兄貴面で腹の立つやつだっ…」
光瑠さんはそう言いながら、西園寺代表と同じようにシャンパンを掴んで一気に飲み干した。
「あの…、今の方は…」
光瑠さんを見上げて尋ねたら、光瑠さんは突然ハッとして固まった。
「……光瑠さん…?」
「待てよ…総一がいるということはもしやっ…」
かなり焦った様子を見せた光瑠さんは独り言をいうとクルリと振り返って酒田さんを見た。
「どうか致しましたか、社長?」
「酒田っ…まさかっ…まさと思うが今日の出席者の中に西園寺れ───」
「おぉおおおぉぉぉおお!!!!!!みのるじゃないかぁぁぁあ!!」
突然の大きな声に周りのみんなが動きを止めた。
「………まずいっ」
小さく光瑠さんが呟いたのを、え?と聞き返すと、光瑠さんは切羽詰まった様子で私に顔を近付けた。
「いいか、真希…っ、やつとは絶対に目を合わすなっ。何があってもだっ!分かったか!」
え…??
やつって……??
目を合わすな……??
「ちょっと…レイッ引っ張らないでっ…!」
息を切らせた女性の声のした方を見て、私は息を飲んだ。