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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)
「お前もそんな年になったか!生意気な小僧だったのにな!」
西園寺代表は嬉しそうに笑いながら光瑠さんの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「っ…やめろっ…!!!」
光瑠さんは苛立ちながら、西園寺代表の手を掴んで振り切る。
「ふっ…相変わらず生意気だな。真希さん、光瑠といると疲れるでしょ?」
「いっ、いえ…そんなことは…」
あるかも…と心で呟きながら、作り笑いをしてごまかした。
「いい加減にしろっ!!お前にそんなことを言われる筋合いはないっ!」
……こうしてみると、もう完全に光瑠さんが子どもにしか見えない…
「西園寺代表…先代はお元気ですか?」
要さんが横からそう質問すると西園寺代表は呆れたように肩をすくめた。
「元気どころの騒ぎじゃないな…世界中飛び回ってるよ。きっと死ぬまでバカンスをするつもりだ…」
「ほぉ…それはそれは」
「早々に僕に継がせたのがそんな理由なんだから本当無責任な親だ…」
ハハハと要さんが笑った。
そして、西園寺代表はウェイターが運んだシャンパンを掴むと、
「じゃあ、また」
とニッコリ笑いながら言って去っていった。