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この前、近くて遠くて、人を拾いました!?
第4章 主催者


ぐいぐいと詰め寄る麗子に光瑠は身を引かすと、総一が光瑠の頭を再び撫でた。



「やっぱ光瑠成長したなぁ。『総一これ食べて』と『礼二を止めて』しか言わなかったのに……。いやぁ…ちょっとウルッときたぞ…」


「お前っ…俺を何歳だと思って──」


「ハハハハハハっっ!!すぐるもあんな挨拶が出来るんだなっ!!おぉっそうだっ!ご褒美にお前の好きなメリーゴーランドをやってやろう!!」


「あ!?!?俺がいつ好きだなんて言ったっ…!そして俺の名前は──ってだぁあっ!手首を掴むなっっ!」



麗子、総一、礼二に囲まれ狼狽える光瑠を要、酒田、真希が眺める。



「……光瑠…ちゃん…」



要がそう呟くと、三人は顔を見合わせて一気に吹き出した。



「なんか…見ててスカッとするのは僕だけでしょうか」


「いや、俺もだ」



酒田の言葉に要が同調する。


真希がクスクス笑っていると隣でみきがため息をついた。


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