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第10章 体正 章11第
そして、
一番反応が気になる過去。
でも、隠すことはしたくなかった。
「あと、俺、バツイチ。サラリーマンやめる1年前に結婚したけど上手くいかなくてすぐに離婚した。子どもはいねぇ」
「そっ、あ、えっ…」
「あとは…えーと、趣味はタバコと花をいじること、料理、たまにバスケ」
一通り言い切った俺は、天井に向けていた視線を桜に移した。
一気に与えた情報にあわあわとしている桜は、俺と目があってビクッと体を震わせている。
「……他に、質問あんなら言えよ」
「い、いや……」
不満そうな顔は、もうしていなかった。
「いいのかぁ?何ならバスケやってた時のポジションまで事細かに教えてやるけど?」
「だ、大丈夫です…っ」
そう答えた桜は、俺の言った事を飲み込もうとあちこちに視線を向けている。
その懸命な姿に、また堪らなくなって、俺は天井を見つめた。