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第10章 体正 章11第
少しでも、俺に興味があるって、そう思っていいのかこれ。
訳が分からずに、桜の方を見ると、もじもじと何か言いたそうにしている。
その姿を見て、俺は堪らずはぁと息をついた。
「………36」
「…え?」
淡々と、余計な事を考えないように、俺はベッドに横になったまま天井を見上げた。
「36歳。10月14日生まれの天秤座でO型。身長182センチ、体重は…最近測ってねぇから分かんねぇけど、多分80キロはないくらい」
なんかのお経かのように、すばやく息継ぎをして言葉を発する。
「実家は花屋で、ガキみたいな顔した兄が1人」
「あ、あの…」
「それから…中学はバスケ、高校はガタイがいいからって無理矢理勧誘されてラグビーやってた」
「え、えっとっ…」
「大学出て、一回サラリーマンになったけど性に合わねぇからやめて…んで、ぷらぷらしながら色々悩んだ結果決心して、えーと……多分6年前に店を開いた」