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第2章 面接
「あり…がとう…ございま…した…」
しっかりとそれを対処し終えると、カウンターに座り込んだ桜が力尽きた様子でそう言った。
「ああ」
へなへなとカウンターに額を付けた桜を眉を上げて眺める。
そこまでの事だろうか。
大袈裟すぎる気がしたが、少し人間味のあるところが垣間みれて、何となくほっとした。
ホント…こいつ、知れば知るほど意外なところがある。
「あのさ…」
「…は……い…」
そんで……
何でか、ちょっといじめたくなる。
「こんなことくらいでそんなに一々騒いでたら…働けねぇよ」
「…………」
「飲食店なんだからさ、あんなんしょっちゅう──」
俺の言葉を聞いて、バッと顔を上げた桜はまたさらに泣きそうになっている。
しょっちゅう⁉︎ うそでしょっ…ってそんな顔だ。
「ぷっ……」
「なっ…なんで笑ってるんですかっ…!」
「いや…っ…」