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第13章 葉言花 章51第
「はーやーく!」
「っ…るせぇな…順を追って話してんだよ…」
バン!っとカウンターを叩いた幸に俺はそう言い返して再び視線を下へ向けた。
「んで……あまりにも桜がずっと…苦しんでるから……」
「うん」
「耐えらんなくなって……つーか余裕がなかったのもあって…」
「うん」
たくっ……なんで俺こいつに話そうとか思ったんだ…っ。
「……勢い余って…っ…」
「うん」
「………キ……ス……した」
「はあ!?!?!?」
うるせぇなっ……
あまりの大きな声に、顔をそらすと、幸は席から立ち上がって、掴み掛かってくるくらいの勢いでカウンターから身を乗り出してきた。
「それいつ!!!!」
「声がでけぇんだよっ…目の前にいんだから普通のボリュームで話せ!」
「いいからいつ!!!」
チッと舌を打った俺は、脇に置いてあるタバコを掴む。