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第15章 いならいはし隠目 章71第
そんなに前ではない過去に思いを巡らせながら、緩く笑っていると、急に背中を触れられた感覚がして少し背筋が伸びた。
「あの……」
「ん?どうした」
少し不安そうな声。
そのまま振り返らずに桜に返事をすると、変な間が続いたあとに桜が少し躊躇いがちに小さく息を吐いたのが分かった。
「………幸さんと店長って…どういう関係なんですか?」
……は?
謎の質問に思わず手が止まる。
なんだ急に……
「またあいつの事か?」
確か病院で散歩してた時も、急に幸のこと聞いてきたこと、あったよな。
「だって…」
再び桜は黙り込む。
なんなんだ……一体。
「もしかして…幸さんが元奥さんとか…?」
「はぁ?」
思わず大きな声でそう言って、俺は振り返った。