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第20章 輩後 章32第


ズボンを履き終えた俺は、上半身裸のままベッドに座ってタバコをふかしていた。


こう、やることを一気に終えると、襲うのは欲求不満が解消された満足感と


なんとも言えない羞恥心だ。




──────…覚悟…しろよ


──────俺が…お前を…殺すわけねぇだろっ…


──────名前で呼べって言ってんだろ…っ



「…………っ……」



数分前の自分の言葉が蘇って、居たたまれなくなる。


まさに賢者タイムってやつだ。


背後で、息を整えながら身を横たえている桜を感じながら、俺はごまかすようにひたすらにタバコを吹かしていた。



「…ね…え…店長……」


「───…」



ピトリと、俺の背中に桜は手を這わせる。


何を言われるのかが怖くて、振り向きもしないまま、『ん』とだけ言葉を返した。




「いつ…か…ら、したかったんですか…?」


「っ…………」



反省してるっていうのに、傷をまんまと抉られて、俺はそのまま天井に向かって大きく煙を吐いた。


短くなったタバコ。


それを灰皿でもみ消しながら、答えを探す。


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