この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
bloʇbnilᙠ
第20章 輩後 章32第


画面には『幸』の文字が出ている。


こんな夜遅くに電話をかけてくる事はない。


今だって、幸の店である「radice」は営業中のはずだ。


不思議に思って電話に出ると、幸がどーもーと気の抜けた返事をした。



「なんだよ、こんな遅い時間に」


「相変わらず私には無愛想ね〜〜」


「……要件言えって」



正直今それどころじゃない。


イライラしてそう返すと、幸が「ちょっとうちに来てくれない?」と含みを持たせて言ってきた。



「なんでだよ」



今キャバクラになんか用事はない、が、もったいつける幸が少し気になる。



「泥酔しちゃったお客さんがね、帰れないみたいなのよ。だから来てくれない?」


「は??」



話が見えなくて、どういう意味だ、と言いかけたところでピンときた俺は、安堵も相まってはぁ〜とため息をついた。



「………桜、radiceにいるのか?」


「ご名答!! さすが彼氏さん!」



そんな冷やかしも最早反応する気が起きない。


とにかく、他の男のところに行ったりしてるわけじゃなくて良かった。


「すぐ行く」



それだけ言って電話を切ると俺は方向転換をして、幸の店、radiceへ向かった。


/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ