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第22章 主い飼 章42第



相変わらず、桜は俺にされるがまま、嫌がることもせず、むしろもっと欲しがるように俺のキスに答えている。


まずい────


また桜に飲み込まれそうになって、慌てて俺は唇を離すとそのまま桜の耳元で深く息を吐いた。



「ぁっ………」



小さく体を震わせる桜を俺は強く抱きしめた。



「さくら……」


「っ…は、い」


「───今夜もここ泊まれよ」




分かりやすい誘い。


桜はそれに首を縦に振る。


そんな桜が愛しくて、頭を撫でる。



「あと、ここが眠くなるだとか何とか言ってたけど、今夜は寝かす気ねぇからな」



意地悪くそういうと、桜は息を詰まらせたのがわかった。



「わ、かってます」



素直な桜の反応に俺は微笑みながら体を離す。


そして、チラと時計を見た。



「仕込み、するか」



俺の言葉な桜も都会を見ると、ハッとした様子で、「はい」と答えた。


ここ最近俺たちの間に漂っていたモヤが晴れる。


昨日の記憶がないことはかなり衝撃だったが……、まぁ、結果良かったってことか…?


いそいそと身支度を始める桜を眺めながら、俺は緩く微笑んで、自身の身支度も始めようと体を伸ばした。


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