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第4章 店お 章3第


「……もう帰ります」



「ああ…お疲れ」




その背中を見つめて、反省しながらも、





「桜」




やっぱりこのまま放っておけねぇ自分に呆れる。



桜が振り返らないのも、きっと俺と同じように呆れてるからだろう。




「言いたくなったらでいい」



「………」



「いつでも聞いてやるから」




知らないくせにと言うなら、


そんなにも思い詰めている理由を俺に教えてくれ…





「……お疲れさまです」




桜は、俺の言葉に何も返さずにそのまま店を出て行った。




「はぁ……」




店内には、カラン──という鈴の音と俺の溜め息が虚しく響き渡っていた。





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