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第4章 店お 章3第
「私、店長が思っているより子どもじゃありません」
そういうことじゃねぇと、言い掛けたところで、桜は、「何も知らないくせに」と呟いた。
「────…」
そして、手を振りほどかれて、俺は目を見開いた。
行き場を失った俺の手が空(くう)を彷徨う。
ぼんやりと桜を見つめると、唇を軽く噛んでいた。
何も知らない…ねぇ…
「立ち入って悪かったな」
視線を落として、そう言葉を返す。
上手くいかねぇのは…
『気付いてほしい』という下心が、わずかにでも俺にあるからだろうか。