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第7章 めじけ 章7第
タバコ吸いてぇ…
ジーパンのポケットに入っているタバコに手を当てて、辺りを見回す。
吸えそうな場所がない。
なら、しばらく我慢するしかない。
諦めて、ジーパンから手を離すと、遠くから長い髪を靡かせて、なごみがやってきた。
「ごめんなさい…! 待たせちゃって…」
「いや、今来たところなんで」
あの日と同じように、片方の肩に掛けたバッグを両手でギュッと握っている。
こうして日中に見てみると、バリバリのキャリアウーマンな感じが漂ってんな…と思いながら、俺は店の入り口を親指で差した。
「ここでいいっすか」
「はい…」
小洒落たカフェ。
平日の昼間だからか、主婦が多いように見えた。