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第7章 めじけ 章7第
「何にしますか」
「ふふ。達也さんに聞かれるとお酒頼みたくなっちゃう」
「あ…いや……」
「冗談です。コーヒーで」
「……コーヒー2つ」
店員に注文を終えると、なごみは、着ていたコートを脱いで、隣の席に畳んで置いた。
34相応。
身なりもそうだが、立ち振る舞いも落ち着いている。
あの日、あんなに積極的に話し掛けてきたのが嘘のように思えた。
「ご飯って……夜のつもりだったんだけどなぁ……」
「……それは…」
答えに困っていると、なごみは、ふふと微笑んだ。
すると、そのタイミングで店員がコーヒーを2つ持って現れた。
失礼します、と言って店員が去った後、なごみはコーヒーを一口飲んで、俺のことをチラを見た。
やはり、少し艶いた視線…だ。