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赤い花~情欲の檻~
第3章 MemoriesⅡ
この日の行為は何故か、美華子にとってはもどかしいままに終わった。二時間余りで三度も絶頂を味わったのだから、身体的には満ち足りているといえるのかもしれないが、その割には何か燃え尽きていないような、くすぶっているような感覚が残った。
祥吾の方は一連の行為が終わった後は、シャワーを浴びて、いつもと変わらない様子に戻っている。彼の後で美華子がシャワーを使って浴室から出てきた時、彼は既に背広をきちんと着込み、ソファに座って煙草をくゆらせていた。
祥吾の方は一連の行為が終わった後は、シャワーを浴びて、いつもと変わらない様子に戻っている。彼の後で美華子がシャワーを使って浴室から出てきた時、彼は既に背広をきちんと着込み、ソファに座って煙草をくゆらせていた。